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2006年 06月 19日
本日の東京、ひじょーに蒸し暑いです。何もしていないのに、ダラダラと汗をかいてしまうわん…… こんな日は早めにお家に帰って、美味しいお酒を飲まねばです。 取り出しましたのはPORT ELLEN(ポートエレン)。 スコットランドはアイラ島のシングルモルトウィスキーですのよ。 このポートエレン、もう蒸留所はございません。 ですから樽に入れたお酒が無くなってしまえば、それにてポートエレンはお終いなのです。 そんな刹那なポートエレンは、ちょっと苦くてスモーキーで、これぞ「アイラ島のウィスキー」なるお味ですのよん。 美味しいですわ。 さて、ポートエレン。 なぜ"ポートエレン"という名なのかをご存知でしょうか? 昔々、北の海に浮かぶ島に名前のない港町がありました。 この港町に一軒の居酒屋があったのです。街の人々はこの居酒屋を「エレンの酒場」と呼び、たいそうにぎわっていました。 「エレンの酒場」は女主人のエレンが1人で切り盛りをし、たちの悪い酔っ払いは大きな声で叱り、悩める女たちのグチを聞く、そんな誰へだてなく素直に接するエレンは街の誰からも愛されていたのです。 エレンにはジョーという夫がいました。 ただ、このジョーは3年前に漁に出たきり戻ってこず、村の人々は口々に 「嵐に飲まれて死んだんだ」 「いやいや、違う島で新しい女を見つけて結婚したんだ」 「海の底に棲む人魚に喰われちまったんだ」 などと噂をします。 しかしエレンだけは 「ジョーは必ずここに戻ってくる。だからアタシはここにずっといるんだ。 もしもアタシがどこかへ行っちまったら、ジョーが帰ってくる場所がわからなくなっちゃうじゃないか」 と、ずっとジョーが戻ってくることを信じていたのです。 平和な港町を季節はずれの嵐が襲いました。 月も見えない真っ暗闇の中を、ゴウゴウと嵐はうなりをあげています。 たたきつけるような大雨、木々をなぎ倒すほどの風、そして悪魔の断末魔の叫びのごとく荒れ狂う海。 嵐は全力で港町を食い尽くそうと襲い掛かるのです。 住人は岡の上にある教会へと避難しました。 その中にエレンはいません。 1人の住民がエレンの酒場へ向かうと、お店の中で1人エレンは座っています。 「早く教会に逃げて! このままではお店もあんたも波に飲まれちまうぞ」 「アタシはここから離れるわけにはいかない。 もしもアタシがいない間にジョーが戻ってきたら、ジョーが迷子になっちまうだろ。 アタシとこの店なら大丈夫。さぁ、あんたは早く逃げな」 エレンの迫力に圧倒された住人は、1人で教会へと戻りました。 そしてそのとき、いっそう大きな波がやってきて港をその腕の中へと抱き込んだのです。 エレンの酒場も波に飲みこまれました。 波がひいたその瞬間、雲の切れ間から月が姿を現しました。 しかしそれは一瞬のこと、またすぐに黒い大きな雲に月は覆われてしまったのです。 翌朝、嵐の去った港町。 打ち上げられた魚があちらこちらにちらばり、木からちぎれた葉が散乱している中、大波に飲まれたはずの家々は形をとどめて建っています。 ただ、1つだけ跡形もなくなくなっている家がありました。 それは人々が愛したエレンの酒場です。 皆、口々にこう言いました。 「エレンが皆の変わりになって、海の荒神から守ってくれたんだ」 「そうだ、エレンが我々を守ってくれたんだ」 それからその名もなき港町は「エレンの港」と名乗り、今はなきエレンの酒場を後世に伝えるためにウィスキーの蒸留所を作ったのです。 月の輝く夜、凪いだ海に一曹の船が浮かんでいました。 「あんたのことずっと待っていたんだよ。 アタシのこと覚えていてくれたんだね。嬉しい」 舵を握るジョーの背中に抱きつきながら、エレンは胸いっぱいの幸せをかみしめていました。 なんちゃってー! こんな伝説いかがですか?? もちろんフィクションですよ、フィクション!! 帯状疱疹に侵食されながらも、飲酒だけは忘れないあたくしのフィクションでございますわん。
by kasumix
| 2006-06-19 23:53
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