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2007年 12月 24日
■12月23日(日)
クリスマスイブイブ。なにはさておき、DQⅣ! 買いました。 年末になるとゲームしたくなる症候群。きっと、クリスマスやらお正月やらのにぎわいを、つかの間でも忘れるために発症するのでしょう。 本当は前日に買っていたのですが、飲んだくれてしまったがために、この日よりプレイ開始。 もちろん愛してやまない、緑エビスことエビス・ザ・ホップを片手に電源ONでありますよ。 そんなこんなで、ひきこもってしまった日でありました。 ■12月24日(月) クリスマスイブ。ちょいと買い物しに、地元の街をウロウロ。 ケンタッキーでは行列していましたよ……。 あたくしも、ちらっとチキン食べたいなと思っていたのですが、行列する気力もなくあっさりと断念。 途中でたこ焼きを買いまして、それがあたくしのクリスマスディナー。 お酒はせめてクリスマスらしく!! んで、これです。 合同酒精のラ・カクテルシリーズから、フルーツスパークリング ラ・フランス&シャルドネよん。 見た目がほらクリスマスっぽいでございましょ? 味の方は、ごくごく平凡。シュキッと爽やか、ぶどう味ってなもんです。 もちろん、これの他にもグビっとやっておりまして、楽しくホロ酔い中でございます。 珈琲の魔法 あの老人の話は本当だった。缶コーヒーを片手に、私は過去へとタイプスリップしたようだ。 見覚えのある風景、ここは新婚当時に住んだ私鉄沿線の駅前。売店の新聞で確認すると、日付は10年前の12月24日、時刻は午後7時を少し過ぎたあたり。 改札口から夫が出てきた、手には大きなケーキの箱を持っている。 えっ、ケーキ? 確かこの日は…… 夫に気付かれないよう、私は少し後ろを歩き始めた。 駅前から商店街を抜け、大通りとの交差点にさしかかる少し手前で、私の横を小さな男の子が駆け抜けていった。 あ、危ない! 前を見ずに走っていた男の子は、夫にぶつかって転んでしまった。男の子が持っていたケーキの箱は空を舞い、道路に落ちたところでトラックに轢かれ、見るも無残な姿になってしまった。 立ち上がった男の子は泣いていた。 すりむいた膝小僧の痛みよりも、クリスマスケーキを台無しにしてしまったことがショックの涙だ。 夫はしゃがみこみ、男の子に何かを言っている。何をしゃべっているのだろう、声は聞こえないが夫の表情はおだやかで優しい。 すると夫は自分が持っていたケーキを男の子に差し出した。男の子は困ったような顔をしたが、夫はケーキを男の子に持たせ、頭をなでてその場を後にした。 結婚して初めてのクリスマスイブ、私は夫にクリスマスケーキを買ってきてくれるようにお願いした。 チキンを焼き、奮発して高いワインを用意していた私は、夫が手ぶらで帰ってきたことに腹をたてた。 なぜケーキを買ってきてくれなかったのか問いただしても、 「ごめん、うっかり忘れてしまったんだ」 と繰り返すばかりで埒があかず、楽しみにしていた二人だけのクリスマスパーティーはとても味気ないものになった。 こういうことがあったなんて……まったく、もう。 本当に不器用なんだから。 そうだった、夫は不器用で、優しさを上手にあらわすことができない人なのだ。 わかりやすい男性よりも、夫のそういうところを好きになったというのに、日常に追われているうちにすっかり忘れてしまっていた。 私は手に持っていた缶コーヒーの残りを飲み干した。 いつもの買い物帰り、なんとなく気持ちが沈んでいた私は、公園のベンチに座りため息をついた。すると、見知らぬ老人が声をかけてきた。 「何かお悩みでも? それならこれを一口飲みなさい。解決してくれるヒントがある過去にタイムスリップすることができますよ。そして、そこで何かを見つけ、現在に戻る決心がついたら、残りを全部飲み干しなさい」 老人は一本の缶コーヒーを私に手渡すと、その場から立ち去った。 タイムスリップ? できるわけがない。 私はプルトップを開け、缶コーヒーを一口飲んだ。 空の缶コーヒーを手に、私は公園のベンチに座っていた。 「さて」そう声を出し、ベンチから立ち上がり、私はまた商店街へ戻る。あの十年前のクリスマスイブをやり直すために、ケーキを買おう。そういえば珈琲豆がそろそろ無くなる頃だったな、よし、いつものよりも高い豆を買おう。 でも、きっと夫は珈琲豆が変わったことには気付かないだろう。でも、そういう夫が、好きなのだ。 --------------------------------------- 何年か前、賞金に目がくらんで応募しようと書いてみた作文です。 構想20分、執筆30分。締め切り直前に完成したのですが、なんとビックリ! そのコンテストでは、その年の回から「ショートストーリー部門」が無くなっていたのでありました。 そんなこんなで、あたくしのパソコンの奥底に眠っていた作文。 ちょうどクリスマスなので、こんな形で陽の目を見るのもいいかしらんと、恥をしのんで大公開。 この程度のできで、マジで大賞30万円を狙っていた、その当時の自分が恥ずかしいわ。 てか、狙ってる感ありありですよね……。
by kasumix
| 2007-12-24 22:50
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